御身内を亡くされた方から質問があったのでこちらの方にも載せておきます。
古神道と神社神道でかなり違う回答になります。
もともと
「人が死ぬとすぐに産土神社に参拝して、その死を報告すると同時に病気平癒の祈願をほどかなければならない」
とされていたのです。
もしも神社が死の汚れを忌むものならば、この死を報告することは許されないはずである。
そして死人の霊を守護してもらうことはできないはずである。
服喪といって、それぞれの期間はあるが、その間は神社に詣でないことになっている。
つまりそれは慎みのためでもあり、また神社がそれほど浄いところとされているからでもある。
こうした不浄観は日本古来のものもあるが、それを増幅させたのは、仏教の不浄観と考えられる。
だから、その実は寺院が葬儀を忌み嫌ったものなのに、いつの頃にか僧侶が葬儀に関与し出した。
参考にした本は
産土さまのことも書いてあり、なかなか面白い本ですのでぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
さて質問の回答ですが、
産土古神道としては、産土の大神さまに死の報告をして病気平癒の祈願を解くいう方です。
だから、喪中であっても産土神社にお参りします。
特に亡くなられた方の産土神社にお参りできるのが最高にいい供養になります。
死後の世界から迎えに来てくださる神さまはその方の産土さまです。
だから、本当は産土さまにあの世のことをお願いするのが、一番直接的で筋も通っています。
総産土である出雲大社は、根の国を支配する神社です。
根の国というのは死後の国ですね。
だから産土参りは喪中でもした方がよいという考え方です。
神棚からのお祈りは喪中でも問題ないとのことです。
神棚も白い紙でふさぐということを聞いたことがありますが、それはしなくていいそうです。
一方で、現代一般的な神社神道では、服喪期間は神社に参ってはいけないということになっています。
鳥居をくぐってはいけないという言い方もあります。
服喪中で産土神社に参拝しない方は、神棚を通して、その方の産土さまにメッセージをお伝えするとよいでしょう。
喪中期間は、何親等かによって違います。
忌 引
1親等 父・母・子 50日(100日)
2親等 祖父母・兄弟・姉妹・孫 35日
3親等 曾祖父母・おじ・おば・ひ孫・おい・めい 21日
4親等 高祖父母・いとこ・曾祖父母の子 14日
5親等 いとこの子・曾祖父母の孫 7日
配偶者 夫・または妻 20日
参考になりましたでしょうか?